たのらん。(仮)

楽しく走るのが目的の人間。

上州武尊山スカイビュートレイル70 本編その4 なに最後のペースアップ

赤倉林道分岐を経て再び山中へ。

暗くなってくる辺りに前後一人旅と夜の空気が濃くなってきて
ひたすら自分の登る足音だけの時間が続く。

なんか色々あったはずなんだけど、両ふともも前部の痛みのせいで
記憶がすっぽり弱くなってる。

あぁそうだ、前の140の人のリズムのおかげでお腹の調子も気にならなくなって
登りだし走らなくてもいいやで黙々と登ってたんだかな。

浅松山合流点への道中で腰ライトにハンディライトを取り出し
いよいよ夜ランへ。

最初は彩の国のあのしんどい夜の記憶が甦ってきて大分心細くなっていったが
彩の国に比べて全然コースが走りやすいし分かりやすいしで天国!
めっちゃ嬉しい安心感!

コース上ロープ張ってて誘導されるはコース目印や反射板もちょっといくとすぐあるはでホントに安心。
(彩の国はロープなんてないし、コース目印もしばーらくなくて、
これ本当に大丈夫なの?という思いでやっとこさ登り終えたてっぺんにちょこんとひとつ目印があるだけとかいう汗)

おかげでほどよく走ったり歩けたりで夜に対する気持ちも大分変ったかも。
ほどよいアップダウンがしばーらく繰り返しであたりもすっかり暗くなってライトの見える範囲内だけの世界に。
ただホントに彩の国と違ってそこまで危険な個所もなくて神経のすり減り違って良かった。

雨乞山で最後の水分補充。

ここまでくればあとはもうゴールしたも同然。
残り6km。走っても歩いてももう大丈夫。

ゆったり歩いたりしてゴールしようかなと思ってたら後ろから何人かライトと人の気配が。
抜かされるなーと思って左に寄りつつゆっくりペースを維持してたらそのまま後ろにつかれた笑
なるほど夜の足元は暗くて怖いから先頭誰か居た方が走りやすいなと思いつつ、
これじゃ歩けないじゃないかとちょっと内心苦笑い。

抜いてもえーんやで?ってかむしろ抜いて!?・・ってくらいのペースなのにやっぱり抜いてくれないから
仕方なくそのまま歩きたいけどゆっくり走り続ける。ほどよいゆるーい降りがずーっと続くから歩くタイミングがね。。爆

だいぶ地上が近くなってきたかなという頃合いで一人がやっと抜いてくれて道先が見える状態に。
そしてまた一人に抜かれたり。

とここで、この抜かされた人たちが序盤~中盤とかで抜いたり抜かされたりして記憶に残ってる方だったので意識。
頑張ってついていこうとするも、なかなかもうペースがそれ以上上がれない状態に。
ラスト数100mだったらダッシュはできるが、まだ2km以上ある段階では無理無理かたつむり。
必死こいて追いかけたら最後信号待ちのところで後ろから来た人含めて4人の集団に。

「あと5分」と一人が言って、何のことかわからなかったのであと1kmですか?と聞いたら
「14時間にあと5分」とのこと。

なるほど、時間は全く意識してなかったので14時間で完走とかそういう目標なのねと。



信号変わり残り約1kmを4人が最後のペースアップ。
一人が抜きんでてそのまま先へ。
残り3人のうち一人も途中から最後のぺースアップ。

なにこれ70km以上走ってきてなんで最後の最後でこんなしんどいペースアップしなきゃいけないの!?

そんな思いはさておき、ここで歩くのももうそんな距離でも気持ちでもない。

もうつらい!

でもつらい!

でもでも走る!!!

最後の橋に差し掛かる手前で一人がペースダウン。
集団単独の3番手に。

橋のところで「あと何km!」と聞いて「あと500mくらい」と言われてさぁ最後の力!

ただ、あと500のペースアップは無理だ。
最後はダッシュで終わりたいからあげれない。
橋の前方には2人の点滅ライトの光が。

キツイ!
ホントにキツイ!

今に思い返してもあんなに最後キツイ追い込みはマラソンでもあんま記憶にないぞ。
橋を渡り終わって右手に見えていたゴールのゲート。
前の2人には追い付けずだが、やはりゲートが見えたらもうダッシュだけだ!

「イェーイ!」

と、誰に言うわけでもないがガッツポーズをしながらゴールテープへ。



ゴール過ぎて苦しくて思わず倒れこんだ。



いや、いい思い出だ。
楽しかった。


こういう記憶をなるたけ残す目的でやったので
これで後で見返してこんなことがあったとか確認できるから書いてみて良かった。
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ゴール後は当初深夜に着くもんだろうと思ってたから22日中の帰りの足を全く想定してなかった。
スタッフの方に電車やバスのことを聞いたが生憎当日の最終バスはもう終わったそうな。
ただ、タクシーは呼べるみたいだったので
たまたま近くにいて同じく帰りの足をどうするかといった人と言葉を交わして
なんだかんだで最終的には無事当日中の帰宅がかなった。

簡単なお礼しか言えなかったが、この場を借りてあの時一緒にタクシーに乗せていただいた3名の方々
大変ありがとうございました。
次回湘南国際マラソンで会うことがありましたらまたよろしくお願いいたしますm(_ _)m

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そんな感じで一日経った今現在、両太もも前部は痛くてマッサージ屋に行ったら
まだ熱帯びてて炎症起きてますねと。

うーん、100でも70でもこーして炎症おこしてたら160とか走れるのかなぁ。。
山降りの上手い走り方(太ももをあまり痛めない走り方)があったら
うまく習得したいなと思う今現在。

そんな形で上州武尊山スカイビュートレイル70の思い出は以上になります。
大体覚えてるのはこんなところか。

次は10月に30Kやって末にいわて盛岡シティマラソン
スピード練習が積めてないからどこまで状態戻せるかなぁ。。

おしまい